作業、という言葉を聞くと、どんなイメージが湧きますか?
- 仕事
- やらなきゃいけないこと
- 感情を持たずに淡々とこなすこと
- イヤイヤやること
というようなネガティブなイメージを持つ方も多いかなと思います。
作業療法士にとっての作業は以下のように定義されています。(日本作業療法士協会の作業療法の定義から)
・作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれる。
・作業には、人々ができるようになりたいこと、できる必要があること、できることが期待されていることなど、個別的な目的や価値が含まれる。
うーん、わからんよ!これはっ!(笑)
いや、作業療法士の私にはわかるんですけど、一般の方には全く伝わらないと思います。(個人的にはこの定義は大好きですよ!協会グッジョブ!)
ということで、一般の方にも分かるように説明し直しますと、
「人間のやること(休息も含めて)、doすること、全部、作業って呼ぶぜ!」
ということになります。
いやー、広い!人間のやること全部なんて広い!広すぎる!(笑)
というのが作業療法が分かりにくい一番の要因かなと思います。作業療法業界も、この広い定義のおかげで色々な人たちがいて、さらに混乱に拍車をかけます。
でも、広いからこそ、あなたにとって大切な「作業」を中心にあなたのこれからのことを目一杯、真剣に、一緒に良くなるように考えて歩んでいく職種なんです。
もう一度、作業療法の定義について全文を見たいと思います。
日本作業療法士協会 作業療法の定義
作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持 つ生活行為を指す。
(註釈)
・作業療法は「人は作業を通して健康や幸福になる」という基本理念と学術的根拠に基づいて行われる。
・作業療法の対象となる人々とは、身体、精神、発達、高齢期の障害や、環境への不適応により、日々の作業に困難が生じている、またはそれが予測される人や集団を指す。
・作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれる。
・作業には、人々ができるようになりたいこと、できる必要があること、できることが期待されていることなど、個別的な目的や価値が含まれる。
・作業に焦点を当てた実践には、心身機能の回復、維持、あるいは低下を予防する手段としての作業の利用と、その作業自体を練習し、できるようにしていくという目的としての作業の利用、およびこれらを達成するための環境への働きかけが含まれる。2018年5月26日 定時社員総会にて承認
とにかく、なんだかうまくいかないよー、もっと良くなりたいよー、は作業療法士までお問い合わせください(笑)